【法政大学文化祭の企画巡ってみた(11/2)】

 

 

練り歩く屋台の売り子たちに、ビラ配りの掛け声、サークル企画の呼び込みと、溢れる活気に彩られる構内。

そして、

それに負けじと拡声器を握り締める某カルチャー連盟。

 

法政大学の学園祭、その風物詩である。

 

秋も盛りの11月初頭に法政大学は毎年学園祭を迎え、有名無名実在非実在を問わず、数多くのサークルが企画を開催し、このオマツリに参加している。

 

そして私は今回、これらの企画の一部に目を向け足を運び、舌鼓を打ってきた。食品提供12企画、作品展示3企画。これから綴るのは、その備忘録である。

 

 

 


  【富士見ゲート前広場】

 


01   屋台名 : 麺屋台

       企画名 : ドーミ

        商  品  : 油そば

 

一杯300円。

麺の上には天かすと一口大の焼豚にネギが少々。かきこんでしまえば食べきるのに1分とかからない程度の量で、よく言えばフットワークが軽く、わるく言えば物足りない。味については決して悪くない。カップ麺よりも旨い。ランク的には腕前に自信のある人が作ったアレンジカップ麺くらいのレベル。小腹と舌を満足させるには十分な質とコスパ

 

 

02   屋台名 : 牛タン入りつくね

       企画名 : チーム・オレンジ

        商  品  : 牛タン入りつくね

 

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一本200円。

まず熱々である。冷めたつくねほど哀しいものはないが、その心配は無用であった。どれくらい通常のつくねとの違いがあるのかは定かでないが、確かにその一口には牛の脂を感じた……気がする。というか、牛肉の入った手ごね肉、それはハンバーグなのでは……?  それはさておき、ふつうにおいしかった。

 

 

03   屋台名 : ZAURUS クラムチャウダー

       企画名 : ZAURUS

        商  品  : クラムチャウダー

 

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一杯250円。

熱い。渡される時に大変お熱くなっておりますとは言われたが、思ってたより熱い。少しフーフーしてから食べた。それでも結構な熱さに舌がやられてしまったので、詳しい味はわからない。あさりは入っていた。いや、わからない。私はあさりとしじみの違いがわからないのだ。だから正確には小さい貝類が入っていたとしか言えない。なんというか、秋の市民運動会で地域のお母さん方が好意から振舞ってくれる軽食のスープ、そんな感じの味わいがある。一口目の結構熱いとことか。量はサイゼリヤのスープカップよりも多かった。価格も250円でコスパもgood。

 

 

 


  【大内山校舎】

 

 

04   美術集団あ〜と

       作品展示

 

入場無料。

ドールの写真、切り絵、折り紙、点描画、その他イラスト等々が展示されている。ドールがどちゃくそ可愛い。物販ではお手製のミニハット、ピアス、リング、ポストカードなどが販売されている。手芸のクオリティが高いんじゃ。写真撮影OKだがアップロードはNOなので見せられないよ。

 

 

 


  【ボアソナードタワー

 

 

05   天文研究会

      プラネタリウム

        

入場無料。

でっかいドーム型テントに送風機で空気をためて膨らませている。暗室の中、その白い天蓋に手製の投影機で四季の夜空を投射する。上映は20〜30分くらい。星座と、その背景になっているギリシャ神話について解説してくれる。部員が手動で夜空に星座絵を投影する様子は、アナログとハイテクの共同作業的構図。星の配置を次の季節へと変えるとき投影機が動かされるのだが、その際にプラネタリウム夜空の回転する様が非常に美しい。ただ少し酔う。後半につれてだんだんと眠くなってくるのはご愛嬌。

 

 

 


  【外濠校舎】

 

 

06   II部映画研究会

       制作映画の上映

 

入場無料。

4本の短編が代わる代わる上映されているらしく、その内の3本を観た。マァ、ぶっちゃけ如何にも大学生の撮ってそうな映画だった。自意識が爆発してる系か、最後にどんでん返しを入れてやろうという意識ばかりが先行している系の二択。見逃した残り1本がもしかしたら傑作かもしれないので、希望はまだ残されている。余談だが、ロケ地が法政大学構内かその周辺がたっぷり出ていたものがあり、内容以前にそちらで笑いを誘われてしまったのは不覚である。

 

 

 


  【富士見校舎中庭】

 

 

07   屋台名 : 踊る屋台

       企画名 : 舞踊研究会

        商  品  : トルネードポテト ケチャップ コンソメ

 

一本350→200円。

お祭り感のある食べ物。しかし如何せん食べづらい。特にケチャップを注文したのがミステイクであった。ケチャップが多めにかかっていたため、味は98%ケチャップ。口内炎にケチャップが沁みた。終盤、言い値で売ります!とゴリ押し販売していたのはちょっと面白かった。

 

 

08   屋台名 : pasta in soup

       企画名 : CLS

        商  品  : スープパスタ

 

一杯300円。

使い捨てコップにコンソメスープと麺が入っているスタイル。一瞬、それはブタメンでは……?  と疑いが胸に芽生えるが、中を覗いてみればそこには可愛らしくもオシャンティなアルファベット型のパスタ麺が。そういえばパスタって色んなタイプの麺がございましたね。奥さん、ラザニアやマカロニもパスタだそうですわよ。パスタって御洒落な食べ物ですねえ。

 

 

09   屋台名 : ババッカレーうどん

       企画名 : BABACA

        商  品  : カレーうどん

 

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一杯400→200円。

人参ごろごろ多め。故に甘口。お肉は残念ながら薄く悲しい事この上ない。しかし薄いと一周回って肉を噛み締めている感覚に出会う。錯覚。ふつうにカレーうどんの味がする。カレーのつゆが過剰に汁っぽくないところは好感が持てる。というか、カレーにうどん突っ込んだヤツだわコレ。人参といえど、じっくり煮込むと思った以上にほろほろの甘みが出て美味いことを知った。学びである。

 

 

10   屋台名 : モブモブはしまき

       企画名 : 法政大学フラッシュモブ

        商  品  : はしまき

 

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一本200円。

売り子の女の子の笑顔が眩しかった。きっと美味しいですよという言葉が温かった。然してその味。お好み焼きパーティで試しに焼いてみた一枚目、いざ実食してみたら思ってた以上に中の生地がパッサパサにだった。そんな感じの情趣。しかしソースとマヨと青海苔のトリオはオマツリ系ジャンクフードの華なのである。うん。美味しいよ、うん。ビバ油分。

 

11   屋台名 : 牛肉と馬鈴薯とパン

       企画名 : 日本文学研究会

        商  品  : ビーフシチュー

 

一杯400円。

パンはなんかコストコで食べたことのある味。ビーフシチューの名前の割に肉は物哀しく薄い。が、ビーフシチューの味はそれなりに旨い。パンが付いてくるのも良心的。量は大きめの椀一杯。がっつり食べ応えがあってよい。そういえば馬鈴薯、いたっけ……?  (底に溜まってた)  ついでに日本文学研究会の会誌が貰える。

 

 

12   屋台名 : River horse

       企画名 : 法政大学リバーホーステニスクラブ

        商  品  : フランクフルト

 

一本200円。

温かいが熱々ではない。コンビニのホットスナックコーナーを想起させるハートフルな暖かさ。ケチャップとマスタードがこれでもかと掛けられており一見オトク感。しかし時に塩分は肉体へと牙を剥くのであった。特にケチャップは口内炎に沁みて痛い。

 

 

13   屋台名 : ワールドチュロス

       企画名 : 法政大学ワールドテニスクラブ

        商  品  : チュロス

       (ココア、シュガー、シナモン、まっちゃ、イチゴ)

 

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三本300円(じゃんけんに勝つと値引き)

ココア、シュガー、シナモン、まっちゃ、イチゴ味

屋台で食べると目の前でチュロスが味付けされていく様を見ることができる。わりとアナログの手作り感。揚げたての味わいはサクサクもちもち食感。ダークホースと思われたイチゴフレーバーも意に反して正統派なストロベリー味を纏ってみせた。じゃんけんで勝つと100円引き。もちろん勝ってみせたとも。人がじゃんけんで最初に出す手はチョキがほとんどだ。

 

 

14   屋台名 : ちゃんこ法政

       企画名 : 法政大学応援団リーダー部

        商  品  : ちゃんこ

 

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一杯400円

汁たっぷり野菜ぎっしり肉どっさり。味量共にNo.1。屋台というか、もはや炊き出し。純然たる鍋。七味はお好みで。とにかく満足感がやばい。食べると胃の容量が目に見えて充たされていく。どうしてわたしは学祭の屋台で口いっぱいに肉と野菜を頬張っているんだろうが。友達とやった鍋パだってこんなに具材は入ってなかったぜ。強いて言えば、田舎のおばあちゃんが用意してくれるお夕飯のおかずくらいボリュームがあった。軽率に箸を伸ばすとお腹いっぱいになりすぎるという意味だぜ。

 

 

 

15   屋台名 : 豚キムチ焼きそば

       企画名 : 法政大学英語研究会

        商  品  : 豚キムチ焼きそば

 

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一パック300円。

屋台主曰く、ここらの焼きそばで一番安いらしい。それはさておき。屋台フードの中でも量の多いガッツリ系メニュー。キムチがピリリと辛く、されど豚の脂の甘みがよく絡み合っている。ふつうに旨い。いや、ふつうという言葉では足りないと認めざるを得ぬ味わいだ。正直舐めていた。おまえら、なんでもかんでも豚キムチ混ぜれば美味しくなると思ってんじゃねーぞ!  とさえ考えていた。おいしかった。並みの焼きそばを超えている。さらに、だ。豚キムチの味わいを得たことで、モヤシが覚醒した。キムチによるモヤシのヘッドハンティングである。本来、焼きそばでは没個性的存在のモヤシくん。だが彼は職場を焼きそばの具からキムチの具へと転じたことによって、本当に輝ける居場所を見つけたのだ。

ただ、最後に一つだけ言いたいことがある。

量が、多い。

焼きそば、重い。

半チャーハンならぬハーフ豚キムチ焼きそばの登場を希う。

 

 

 

 

以上、15企画巡り。

経費は総額3150円也。

 

学祭の屋台といえども、10企画以上回ると流石に懐へのダメージも軽くない。

が、そも。

自主法政祭における総企画数はこんなものではないのだ。屋台だけでもその半分すら巡れていないであろう。しかも、屋台は1,2日目と3,4日目ではその顔触れを異にする。

 

そう、まだ戦いは始まってすらいなかった。

 

夜明けと共に、新たなる刺客が法政に屋台を立ち上げるだろう。そして再び太陽が地に沈んだ時、果たして私は無事に五体満足でいられるのか……!?

 

次回、【法政大学文化祭の企画巡ってみた(11/3)】に続くーーーー