人は深く絶望した時にこそ光を見つける

仄暗い人生の底からこんばんは。

こちらは冷房効きすぎた電車の車内。

潤んだ瞳の目頭押さえつ鼻をすすりながら長文LINE打ってる女性と、ドアに貼られた「大切なのは結果じゃない。ここからどう向き合うかだ」と銘打つ予備校広告の狭間よりお送りしております。

 

さて、電車が目的地へと運んでいくのは、多量のニンゲンの肉体ではなく、多様なヒトの人生や夢、というようなニュアンスの決めゼリフをどこかで聞いたことのあるくりぃむぱん。肉体の重みならば車内の誰より勝る自信のあるワタクシですが、残念、人生の重みとなれば車輌を宙へと飛ばしてしまうくらいの軽佻浮薄のザマであります。

 

わけあって本日は都内に至りてBBQ。気乗りはせぬものの、タダ飯喰らいの飲み放題とキタれば脚を運ぶより他はあるまい。いくら、悪名高く音に聞こえしシュウカツ・イベントBBQであったとしても。

 

労苦を頑なに課してくる俗世とは縁を切り、生涯に渡って神や御仏にこの身この心を捧げんと志そうと、既に唯一絶対の神はニーチェによって死亡診断書を発行されて久しく、弥勒菩薩への信仰も56億7千万年後の済度の日取りまでは本人不在につき再配達手続きの伝票がポストの底に積もり続ける。

 

今現在において最も猛き信仰を集める on the earth No.1 GODは、その名を「GOLD」。

よって出世間とは元来の世捨て人とは真逆も真逆、寧ろ俗社会での権威権力を恣にしていく事の意と相成った。

ニンゲンとして生きていくには、GOLD神への信仰とお供え物が憑いて廻る我らが時代。帰依の拒絶も赦されぬ。

世を捨てる  先に待つのも  六文銭

カネ無き者は  渡るべからず

賠償金で大変なことになるから、電車が走ってくる線路にだけは飛び出しちゃあいけないぞ!!

 

十人十色。理由はそれぞれあるけれど、電車の前に身を躍らせた人間が最期に見るのはどんな景色なのだろう。視界に映るのは、迫る鉄の塊と、きらきら輝く前照灯

飛び込み自殺をするならワタクシ勿論、早朝通勤ラッシュの忙しない時間帯よりも、赤青黄入り混じる空に覆われた、気怠い空気の流れるアーベントが良い。

絶望の淵、そこからついに落っこちてしまった未来の我々は、最期に一つ、眩しいほどに美しいナニカを見て安息できるか。

渡れぬ河に沈むなら、夜空に瞬く星を仰ごう。

 

企業説明会の時に聞いた採用人数男女比は、だいたい半々だったように思う。

だが本日のBBQ、なにぶん女の子が少ない!!

生きるにせよ死ぬにせよ、美少女は必要不可欠だ。葬儀の時には坊主の経よりDLsiteの看取られ音声をお願いします。それが遺言。

果たして、このままこの会社に入社して良いのだろうか。

モラトリアムの最期を飾る前照灯、その光が現れる日をワタクシは待望する。

 

 

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     I WANT YOU !

〜 nearest station〜

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